英虞湾の絶景と美味を満喫アマネムの客室は、366平方メートルのヴィラ4棟と、99平方メートルのスイート24室。
東京と上海のアマンも手がけたオーストラリア人建築家ケリー・ヒルが、日本の伝統的な民家をモダンに解釈してつくり上げました。平屋造りの建物は、墨色に統一された瓦屋根と杉の壁が日本情緒を感じさせます。
籐の照明や障子が温かな雰囲気を醸し出すヴィラの寝室。リビングダイニングとキッチン、テラスと庭も備えたヴィラは別荘感覚で過ごしたい人におすすめ。2つある寝室それぞれに洗面所とトイレ、バスルームもあり、使い勝手がいい。いずれもテラスやバスルームから見えるのは豊かな森と海のみ。湖のように穏やかな英虞湾に、真珠養殖の筏やあおさ養殖の杭が点在する光景は志摩ならでは。どこかノスタルジックです。
広々としたヴィラのメインバスルーム。こちらは温泉。夕暮れどきのヴィラは瓦屋根のシルエットが美しい。庭に面した引き戸を開け放てば、自然との一体感が味わえる。そして、その美しい海でとれる新鮮な鮑や伊勢海老、安乗(あのり)ふぐなどを季節ごとに堪能できるのも、アマネム滞在の楽しみ。アラカルトの一品のうに鮑ご飯など、食通も唸る料理がいただけます。
鮑のスープと鰹だしで炊いたご飯に地もののうにと蒸し鮑を敷き詰め、醬油あんをかけた贅沢な夏の一品。伊賀牛の冷しゃぶ。自家製のごまだれとポン酢で食す。朝食には、三重県の銘柄豚・玉城(たまき)豚や他県では入手困難な熊野古道米も登場。伊勢神宮の神饌に思いを馳せて考案されたという「和箱朝食」は、外国人ゲストにも好評です。
4月にアメリカの雑誌『BRIDES』が“世界最高の朝食の一つ”に選んだ日替わりの和箱朝食。檜の箱で供される。地元に根ざしているのは、アクティビティもしかり。伊勢神宮や熊野古道のプライベートツアーや海女小屋訪問、自分だけの真珠を作る「マイパール」体験など、伝統文化に触れられるラインナップです。
温泉、スパ、絶景、美味、ユニークなアクティビティ。アマネムには旅の醍醐味が詰まっています。
4月に開始された「マイパール」体験は自分でアコヤガイに真珠の元となる核入れをし、育ててもらうアクティビティ。数か月後に成長した真珠が届く。アマネム Amanemu
住所:三重県志摩市浜島町迫子2165
アクセス:近鉄「賢島駅」から車で約20分
TEL:0599(52)5000
宿泊料金:スイート(2名利用・朝食付き)1泊11万円~。ヴィラ(4名利用・朝食付き)1泊37万円~。
アマン30周年記念 特別プログラム
「アマン東京」にて、世界のアマンを体感できるプログラムを実施。東京にいながらにして世界を旅する気分が味わえます。
●7月13日〜17日
テイスト オブ インディア
ムガール王朝の宮殿を思わせる「アマンバグ」からシェフ、ラケシュ氏を迎え、ワイルドライフを楽しむ「アマニカス」の料理を含むインド全土の料理が届きます(ラウンジにて)。
●8月24日〜28日
テイスト オブ アマンコラ
ブータンからエグゼクティブシェフのクリスチャン氏が来日。8月にブータンで採れる名産の松茸を、ブータン料理や西洋料理で楽しめます(アルヴァにて)。
●9月
テイスト オブ アマンタカ
フランス植民地時代の名残ある古都、ルアンパバーンよりシェフを招き、ラオスの魅力的な料理を提供します(ラウンジにて)。
●6月1日〜7月8日
エッセンス オブ アマンプリ
2000年以上かけて発展してきた本場のタイマッサージの真髄に触れることができます(アマン・スパにて)。
撮影=阿部 浩、大山裕平、松川真介 取材・文=瀬川 慧、清水千佳子 ※記載されている宿泊料金は、特に明記がない場合、1室2名利用時、1泊1室の最低料金です。料金には別途税金やサービス料がかかる場合があります。 ※料理は状況によって食材、盛りつけなど一部内容が変更になる場合があります。
「家庭画報」2018年7月号付録掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。