黒に代わるベースカラーを探せ!
では、黒の代わりに何色をベースにしたらいいのでしょう。
黒以外が思いつかないという人もいるかもしれませんね。
でもね、大丈夫! 実は私も40代半ばまでは黒ばかり着ていました。でもある時、黒だと肌色がくすむような気がして、ネイビーのジャケットに替えたんです。
そうしたら、これが大正解。
「顔が明るく見える」「なんだか柔らかい雰囲気になったわね」などとお褒めの言葉をいただき、「もしかすると私、黒が似合わなくなった?」と、ハタと気が付いたんです。
ひとつの色を見直すことが進化のきっかけに
私はこの出来事をきっかけに、自分のベーシックカラーをネイビーに替えました。
すると今まで黒に合うと思って買いそろえた強めの色が、しっくりこなくなったんです。ネイビーを着るようになって、まず増えたのが白、そしてベージュやカーキなどの優しいニュアンスカラー。そうやって少しずつワードローブの色が変化していきました。
私の場合はネイビーでしたが、どんな色ともなじみやすいチャコールグレーも、ベーシックカラーにおすすめです。
迷い世代のおしゃれルール:
40代のベーシックカラーにはネイビーかチャコールグレーがおすすめ。色は印象を大きく左右しますから、当然人からの見え方も変わってきますし、何より自分自身の気持ちが変わります。このように、ベースカラーを見直すことで、その影響が徐々に広がり、美しく進化していくことができるので、是非「黒以外」の色を、試してみてほしいなと思います。
●迷い世代の服選び…「最近何を着ても似合わない」と悩む“ファッション迷い世代”の女性に向けて、雑誌『家庭画報』で活躍するスタイリストのおおさわ千春さんが、誰でも実践できる服選びのルールとポイントをお届けします。
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スタイリスト
雑誌のほか、映画の衣装デザインや女優のスタイリングなどを幅広く手掛ける。着る人に合わせた的確なスタイリングやアドバイスは、多くの女優からも信頼を得ている。
イラスト/大橋美由紀 編集協力/湯澤実和子