コーディネートで使っていいのは何色まで?
違う色同士でも色味が同じだと、自然に合うようになります。例えば、青みがかったネイビーと青みかがった赤はしっくりくる、といった感じです。
コーディネートに使う色数ですが、私は、「小物も入れて3色まで」を基本にしています。
バッグの色を1色ととらえると、洋服に使えるのは2色ですね。多色使いのプリント柄の場合は、プリントで1色ととらえてください。ただし、アクセサリーのゴールドやシルバーは、よほど分量がある場合以外は、考えなくていいかなと思います。
迷い世代のおしゃれルール:
全身は「3色まで」でまとめるのが鉄則これは、3色以上を使うと、主役がぼやけて見え、まとまりがなくなってしまうからなんです。
装いを組み立てる中で、今日の「主役」を何にするか決めるのは、実はとても大切。鮮やかなピンクのバッグを差し色にすると、「ああ今日の主役はバッグなのね」とわかりますよね? そうするとそれが人の印象に残って「あんな人だったな」というふうに覚えてもらえるようになります。
色々な色があると視線が定まらず、主役がわかりづらくなり、結果その人の印象も、ぼやっとしてしまうことに繋がります。
色数を3色までにまとめ、色味を合わせれば、おのずと人の印象に残る「美しい気配」を発する女性になれると思います。
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迷い世代の服選び…「最近何を着ても似合わない」と悩む“ファッション迷い世代”の女性に向けて、雑誌『家庭画報』で活躍するスタイリストのおおさわ千春さんが、誰でも実践できる服選びのルールとポイントをお届けします。
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スタイリスト
雑誌のほか、映画の衣装デザインや女優のスタイリングなどを幅広く手掛ける。着る人に合わせた的確なスタイリングやアドバイスは、多くの女優からも信頼を得ている。
イラスト/大橋美由紀 編集協力/湯澤実和子