【問題】大皿から料理を取る場合、箸先の反対側で取るほうがよいのですか?
文/小笠原敬承斎(小笠原流礼法宗家)
大皿から料理を取り分ける際、箸先の反対側を使うことは好ましくありません。日本人は古来「清浄感」を重んじ、手に触れられる可能性のある側は清潔でないと考えてきました。
したがって、相手の方の分、または自分の分を取り分ける際には、箸先の反対側は使用しないことが基本なのです。
取り箸が添えられていない場合は、新たに箸を一膳用意いただくようにお願いしましょう。
どうしても追加の箸の用意が難しい場合は、取り分けて差し上げる方の箸を拝借するか、それぞれ自分の分を取る場合には「直箸で失礼いたします」と断ってから直箸にて取ります。
また、料理を取り終えた後、取り箸は周囲の方が取りやすいところに置くようにこころがけることも大切です。
大皿の上に直接取り箸を置かざるを得ない場合は、箸先の方向が相手に向かないように注意するなど、常に細やかな配慮を忘れないようにしたいものです。
【答え】取り箸が添えられていない場合は、新たに箸を一膳用意いただくようにお願いしましょう。
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写真/PIXTA 小笠原流礼法宗家
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