【問題】節供とは、3月3日、5月5日、7月7日の年3回を指しますか?
文/小笠原敬承斎(小笠原流礼法宗家)
3月3日の「上巳の節供(ひな祭り)」、5月5日の「端午の節供(こどもの日)」、7月7日の「七夕」は一般的に皆様がご存じの節供ですが、本来は「五節供」といって、1年で5回の節供があります。
まず、1月7日の「人日の節供」。7日は「七草の節供」ともいわれ、この日に七草を入れたおかゆを食べます。春の七草は、せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろの7種類です。正月に栄養のあるものや酒などをたくさん食して疲れた胃腸をいたわるためにも、おかゆは好ましいといえましょう。
もう一つの節供は、9月9日の「重陽の節供」です。この日は「菊の節供」ともいわれ、菊の酒を飲むと難を避けられると考えられていました。江戸時代には、諸大名の大奥への献上品に菊花が入っていたようです。現在でも菊見や菊人形など、菊を愛でることが行われています。
1年の中で5回ある節供を通じて、折り目・節目の考え方で生活にめりはりをつけてはいかがかと思います。
【答え】本来は「五節供」といって、1年で5回の節供があります。
大人検定365とは?素敵な大人が知っておくべき常識、マナーをQ&A方式で毎日お伝えします!
ジャンルはパーティでの振る舞いから日常にある今更聞けない疑問まで。
日々の会話、コミュニケーションのヒントにもお役立てください!
#大人検定365 をもっと見る
#マナー を もっと見る
写真/PIXTA URL:
http://www.ogasawararyu-reihou.com/index.html