【問題】素敵なレストランでの会食。アルコールが飲めない方は、水で乾杯する？
文／清水彰子（
デザイン・ユー・ラボ代表）
特別な行事や祝いの席での祝杯は、世界各国で行われる習慣です。家族の食卓から公式晩餐会まで、あらゆる集いで行われてきました。
祝杯や祝辞は、パーティの中で、重要な役割があります。招く側も招かれる側も、美しい大人の祝杯の挙げ方について復習しておきましょう。
祝杯は最初に主催者が食事の前に挙げます。この時の祝辞は、集ったゲストに対する感謝の気持ちや、集いの趣旨について述べるのが一般的です。招く側は、注目を一身に集め緊張する瞬間ですが、この祝辞が会場の空気感と雰囲気を決定すると言っても過言ではありません。
祝辞の内容によって、緊張した空気を和ませたり、祝福モードを演出します。良い祝辞は、「一瞬で終わるものだが3週間の練習が必要」とも言われています。主催者は伝えたいことを、事前に整理しておきましょう。
また祝杯は、食事の途中で、主催者以外の人が挙げることもできます。例えば、素敵なパーティを催してくれた主催者へのお礼のために。タイミングを見計らいスマートに行うと、一度緩んだパーティの雰囲気がまた一気に引き締まり、良いスパイスになります。
祝辞の言葉も、その場の品格を決定づけます。スマートな祝辞を挙げられる淑女を目指したいものです。
招かれる側の祝杯に関するマナーも幾つかあります。
昔は魔除けのために、グラスとグラスを合わせて音を鳴らしました。最近はグラスが割れることを懸念して、グラスを上げて傾けるにとどめるほうが良いでしょう。グラス同士を合わせるのも決して間違いではないので、相手がグラスを近づけてきたら、自分も近づけましょう。
アルコールが苦手な方は、お水で乾杯では座が白けてしまうので、スパークリングウォーターやジュースでも構いません。ほんの少しグラスにお酒を入れ、「乾杯！」と唱和しても。祝杯はタイミングが大事なので、流れを止めないようにしましょう。
【答え】スパークリングウォーターやジュースで乾杯をしてはいかがでしょうか。
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