【問題】チーズを取る時には、チーズの先っぽの鼻から切って食べてもよい?
文/清水彰子(デザイン・ユー・ラボ代表)
西洋料理で頻繁に登場するチーズですが、もともとはフランスで生まれたもの。フランス人のチーズに対するこだわりは、生活や文化の深い部分に根差しています。
ここでフランス式のチーズに関する常識を学んでおきましょう。ホームパーティを催す際もこの知識は役に立ちますよ。
アメリカ式では、チーズは食事の前にアペタイザー(前菜)として登場しますが、フランスではチーズは基本的にデザートの前に位置づけられています。
それは、濃厚なフランスのチーズを食事の前に食べてしまうと、塩分の後味が残ってしまい、後の食事が台無しになってしまうからです。
イギリスではチーズと共にブドウや果物が出されますが、フランスでは果物はチーズの後です。
臭みの強いチーズの後には、デザートや果物で口をリフレッシュします。また、フランスでは、チーズはクラッカーではなく、必ずパンやバゲットと食べます。クラッカーはチーズの味わいを損ねると考えられているからです。
パンは小さくちぎって、チーズを少し取りパンにのせます。パンの全面に塗ったりしないように気をつけてください。
さて、出されたチーズは美しく切り取り、他の人達も心地よく食べられるための配慮が必要です。
丸いチーズは、ケーキのように切り分けます。四角いチーズは辺に沿って。ブリーなどの細長い三角形のチーズは、決して先っぽの鼻を切り取らないように。この切り方はとても不愉快なものと考えられています。
なぜなら先っぽの部分、つまりチーズの一番の中心部分にチーズの旨みが凝縮されているからです。他の人にも美味しい部分が残るように、三角形の辺に沿って切り取りましょう。
【答え】×三角形の辺に沿って切り取りましょう
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