――『メタルマクベス』という作品の魅力については、どう感じていますか?
「大好きな音楽、笑い、愛があって、しかもベースはシェイクスピアの『マクベス』で……初演を観た時は、自分のやりたいこと、好きなことが全て集約された舞台だなと感じましたね。僕は、宮藤さんの作品に出るのは今回が初めてなんですが、『NINAGAWAマクベス』(2015年)に出たことがあるので、脚本を読むと宮藤さんのシェイクスピアに対するリスペクトや突っ込み、思いもよらない新解釈やアレンジが余計に面白くて。しかもそれをジャパメタ(ジャパニーズ・メタル=1980年代に流行した日本人によるヘヴィメタル)とリンクさせているから、音楽マニアの心もくすぐる。そんな作品で劇団公演に復帰できて、役者冥利に尽きます」
張りのある低い声も魅力的。NHK総合『プロフェッショナル 仕事の流儀』のナレーションを務めている。