【問題】
ティアラというジュエリーは、使うのに制約があると聞きましたが本当？
（1）制約は何もない、自由に使えるジュエリー
（2）顔の真上につけるので非常に目立ち、背の低い人には難しい
（3）制約というほどではないが、欧米では王侯貴族の女性が使うもの
ティアラというジュエリーには際立った特徴が2つあります。
一つは、顔の真上に乗ってるジュエリーですから、おそろしく目立つということ。もう一つは、これをつけると自由には動きにくいということです。ティアラをかぶって山手線に乗れますか、まず無理でしょう。
ティアラというものは、ジュエリーの先進国である欧州では、王侯貴族の女性だけが着用するものだったのです。彼女たちがジュエリーをつけるのは、もちろん飾るということが第一ですが、同時に、働かなくともいい身分を表示する道具でした。ですから彼女たちのジュエリーは、すべてやたらと大きいのです。
ということで答えは（3）。
制約といえるかどうか微妙ですが、まぁジュエリーの常識だと思ってください。階級制のない日本では、結婚式などで花嫁さんがティアラというには控えめな、小さな冠をかぶりますが、それで幸せならよしとしましょう。
ですが、ティアラというものは、本来どんなモノかということは覚えておいてもいいでしょう。
文／山口 遼（宝石･宝飾史研究家）
【正解】3
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写真／PIXTA
