【問題】
喪のジュエリーに使われる「ジェット」の説明で、正しいのはどれ?
(1)宝石ではない、木を黒く塗ったもの
(2)エボナイトなどと同じ、人工の黒い物質。
(3)昔の樹木が化石化したもの。
文/山口 遼(宝石・宝飾史研究家)
ジェットは和名を「黒玉(こくぎょく)」といいます。
もともとは英国ヨークシャー地方の港町ウィットビーで採掘されていた、古代の樹木の化石です。
樫の木などの堅い木が英国の泥炭地に倒れ込んで数万年を経過して化石になったもので、艶のある漆黒の色合いが特徴です。
最近は中国産の安価なジェットが登場し、すっかり葬儀用のジュエリー(モーニングジュエリー)として知られるようになりましたね。
英国では葬儀用に、ヴィクトリア時代から膨大な数のジェットのジュエリーが作られており、今ではアンティークとして人気があります。
同じように、アイルランドでは倒木が化石となったものをボグオークといいますが、こちらはちょっと茶色が入ります。
【正解】3
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写真/PIXTA