【問題】鉱物としては同じでも、色の違いで宝石の名が変わるって本当ですか?
(1)同じ鉱物でも色の違いで宝石の名前が変わる事はない
(2)その通り、ほとんどの鉱物は色で名前が変わる
(3)色の違いではなく、人間が勝手に好きな名前をつけることがある
文/山口 遼(宝石・宝飾史研究家)
答えは2です。いわゆる鉱物としての名前と、宝石のある名前とは、まったく関係がないといえます。
鉱物学者が使う名前、たとえば「ベリル」の指輪といわれても、ほとんどの方は何のことだかわかりませんし、どうでも良いと思うかもしれません。しかしこれが「エメラルド」の指輪といわれれば、目が輝くでしょう。
ベリルという鉱物のなかで、緑色のものを「エメラルド」といい、透明で水色のものを「アクアマリン」、ピンクのものを「モルガナイト」と呼びます。
もう一例、「コランダム」といわれてもピンと来ませんが、「ルビー」と「サファイア」といえば、すぐにわかりますよね。鉱物学者さんたちが何と言おうと、婚約にコランダムの指輪もらったじゃ有り難みがなく、ルビーの指輪なら、おーといいますよね。
【正解】2
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写真/PIXTA