Vol.4 伯爵夫人の華麗なるロイヤル・アスコット(後編)
今年の5月某日、ロイヤル・アスコットが開催される少し前に、筆者はレディ・フィオーナに直接インタビューする機会をいただきました。ハイクレア城で行われたスペシャルインタビューでは、ロイヤル・アスコットに出かける衣装のことや、夫人流のロイヤル・アスコットの楽しみ方を伺いました。
取材の間も笑顔の絶えないレディ・フィオーナ。右が筆者。撮影/斎藤久美ロイヤル・アスコットの社交スタイルに欠かせない「帽子」
馬好きで有名なレディ・フィオーナ。実はロイヤル・アスコットの装いに欠かせない帽子も大好きだそうです。
「ロンドンでショッピングを楽しむ時は、決まって帽子コーナーに立ち寄るの。そして、気に入ったら買ってしまう」と伯爵夫人。ご自分の寝室は「ちょっと見せられない」と微笑み、80室もあるハクレア城のベッドルームのひとつに「スタッフに頼んで、いつくか帽子を運んでもらったの」と案内してくださいました。
まずは華やかな帽子のコレクションをご覧ください。
お持ちの帽子の数を尋ねると、「40個ぐらいかしら」と伯爵夫人。ベッドの上に無造作に置かれた帽子の箱の蓋を開けては「あら、こんなのがあったんだわ、忘れてた」、「この形も楽しいでしょ」とレディ・フィオーナは少女のような笑い声を立てました。鏡に向かってダンスのステップまでも。ご機嫌に帽子をかぶるレディ・フィオーナと、光栄にも記念撮影していただきました。上3点・撮影/斎藤久美レディ・フィオーナのドレス
「ドレスも数着持ってきたのよ」と言う伯爵夫人。「アスコットに行く時は派手な明るい色を選ぶの。ヴィンテージの花柄ドレスを着る時は、帽子とバッグを花柄で合わせればパーフェクト」と、ご自分のスタイルを熟知されています。「でも贅沢はしない。城の維持にお金が必要なので、帽子も洋服もすべてプレタポルテなのよ(笑)」とも。
「このドレスはハイクレアでゲストを食事にお迎えするときのもの。とっても着やすいの」というお気に入りの一枚。上2・撮影/斎藤久美