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伝統工芸

母から娘に贈りたい「越前打刃物の両刃包丁」

2018.07.19

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鍛造と手研ぎの技が生み出す抜群の切れ味


今回製作にご協力くださったのは、越前打刃物「龍泉刃物」の3代目として活躍する増谷浩司さんです。高い技術力を誇る越前打刃物をより多くの人に届けるために、カトラリーなど新しい商品の開発にも力を入れ、国内外の料理人から支持されています。

「越前打刃物の強みは、その歴史の長さにあります。約700年もの昔、南北朝時代に京都から刀鍛冶がこの地に移り住んできたのが、越前打刃物の始まり。以来、“熱してたたき、鍛える”という刃づくりの基本が連綿と受け継がれてきたことによって、丈夫で切れ味の長持ちする刃物を作り出せるのです」と、増谷さんは話します。

鍛造


一本の包丁ができ上がるまでにたたく回数は数千回から1万回ともいわれる。根気と精密さが必要な工程。

越前打刃物で特に大事なのが「鍛造(たんぞう)」と「手研ぎ」の工程です。鍛造とは、地金に刃金をつける際に熱してたたく製法のこと。高温の炎で刃を熱して何度もたたくことで、刃に硬さと粘りをもたせ、丈夫な刃になるのです。また、仕上げの工程で、職人の手で自ら研ぐことによって、長く使っても簡単に欠けない刃先に仕上がります。

手研ぎ

最終の仕上げにあたる手研ぎ。微妙な角度の違いが切れ味のよさ、刃の丈夫さを大きく左右する。

増谷さんはこれらの高い技術力を土台に、現在では、新しい素材も積極的に取り入れ、時代に即した商品の提案を行っています。増谷さんのご協力のもと、若い世代のかたなど、料理初心者にも扱いやすい包丁ができ上がりました。

今回ご協力いただいたかた


増谷浩司さん

龍泉刃物 増谷浩司さん
フランスをはじめとする海外にも積極的に出展し、多くのプロの料理人から支持されている。


福井県越前市池ノ上工業団地49-1-5
TEL:0778(23)3552

家庭画報×越前打刃物両刃包丁のご購入方法

家庭画報×越前打刃物両刃包丁

「両刃包丁」刃長約18cm、全長約32cm 3万円(税・送料別)。ハンドルはブビンガ(濃い色)・ケンポナシ(淡い色)の2種類から選べます。購入をご希望のかたは、直接「龍泉刃物」にご注文ください。ご注文はオンラインショップまたはメールにてお願いいたします。

オンラインショップ/http://ryusenhamono.shop-pro.jp/
メール/info@ryusen-hamono.com

※ご注文が確定してから製作するため、商品のお届けにはお時間がかかります。また、商品は一つ一つ手作りのため、仕上がりが写真とは少々異なる場合があります。
表示価格はすべて税抜きです。
撮影/本誌・西山 航

「家庭画報」2018年8月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。
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