洋食器のティーカップに合わせて、誂えた白木の蓋は直径約8㎝。白木の蓋が使える器いろいろ。右上から時計回りに、「カルテル」のプラスチックピッチャー、パリで出会った「ベルナルド」のカップ、「ヘレンド」のチャイニーズティーカップ、「ベルナルド」のチャイニーズティーカップ、「エルメス」のグラス。Tips3
同じ口径の洋食器なら、一つの蓋が万能選手になる
「洋食器というのは、ある程度大きさに決まりがあるんです。ですから一つの蓋が、他のアイテムにも使えることが多いはずです」と多美保さん。
インテリアレッスン7でもご紹介した「ウェッジウッド」のジャパニーズティーカップの口径に合わせて、中川木工芸比良工房でオーダーした白木の蓋。
試しに、手持ちの器に合わせてみたところ、ぴったりと口径が合う器がいくつもあったのだそう。
「白木の蓋は“和”のアイテムになるので、洋食器と合わせると和洋折衷な雰囲気になるところが気に入っています。それにあたりが柔らかくて、開け閉めした時にカチャカチャと音がしないというのもいいですよね」
思いがけずサイズが合ったことで、和の趣を添えたいコーディネートで大活躍する万能アイテムに。
蓋を作ったことでティーカップとして使うだけでなく、茶碗蒸しやポタージュ、デザートなど、中に入れる料理の幅も広がりました。
【連載】インテリアスタイリスト 横瀬多美保の「カジュアル・リュクス」に暮らすテーブルコーディネーターやインテリアスタイリストとして『家庭画報』のページを彩ってきた横瀬多美保さん。あらゆるものに美を見いだし、独自の感性でリュクスな空間を創造し続けてきました。そして今、しっくりくるのは上質でありながらもくつろぎ感のあるスタイル、といいます。“生活の中に、美が息づく”そんな日々の暮らしに豊かさを添える素敵なアイディアを巡ります。
横瀬多美保/Tamiho Yokose
インテリアスタイリスト
東京都生まれ。テーブルコーディネーター、インテリアスタイリスト。テーブルコーディネーターの故クニエダヤスエ氏に師事。女性誌や料理本、百貨店のディスプレイなどのスタイリングに携わる。新旧、和洋を自在に織り交ぜた、モダンでエレガントなコーディネートに定評がある。『家庭画報』とのおつきあいは30年近く。流行や時代の変化をしなやかに受け止めながら、幸福感漂う美しい暮らしを提案し続けている。2018年4月より、コミュニティFM「渋谷のラジオ」にて、隔週水曜日12時30分~12時55分『
渋谷のテーブル』にゲスト出演中。
『テーブルコーディネートから始まる 美しい暮らしのインテリア365日』 2019年10月1日発売!
『家庭画報』をはじめとする女性誌で活躍する、インテリアスタイリスト・横瀬多美保さん。ご自身の1LDKでの暮らしを1年間にわたり追った『家庭画報.com』の人気連載が、ついに一冊の本になりました。コーディネートの組み立て方、“自分らしい”空間の作り方も初公開! 今すぐ活用できる暮らしのtipsが満載です。