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医師が「大丈夫」というとき、いわないとき。わかりにくい「大丈夫」の真意とは

2018.07.20

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医師が、「大丈夫です」と断言できない“5%の壁”


イラストレーション/平松昭子

一方で「大丈夫」は、患者が医師にいってほしいときにいってくれない言葉でもあります。がんの検査結果が出て、不安でいっぱいになりながら恐る恐る「私は大丈夫でしょうか?」と聞くと、ほとんどの医師は期待に応えてくれません。

「まあ、問題はないと思いますよ」「安心していてよいのではないでしょうか」などと明言を避けるのが常。同様に、「治ります」「薬が効きます」も医師が滅多にいわない言葉です。


医学に絶対はないことはわかっていますが、患者としてはもう少し手応えのある返答が欲しいものです。

「医師が“〜だと思います。〜ではないでしょうか”等の表現を用いてよい結果を伝えるときは、予想が外れる確率はおおむね5パーセント程度で、少なくとも現時点で命にかかわる状況ではないとの判断に基づいています。この確率を5パーセント以下に抑え、限りなく0に近づけようとすると検査に検査を重ねることに。

患者さんは、ひとまず大丈夫なのだと安心し、今後どれくらいの間隔で検査を受けるべきかなど現実的な話題に移すのが賢明でしょう。確実な言葉を得ようとこだわると医師を追い詰めることになりかねません」
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