農地は小高い丘になっていて、竹林の開墾が完全に終わると棚田が見渡せるようになる。
この風景に出会うために、目下悪戦苦闘中で、年内には目処が付きそうだ。農地の裏側に続く農道を歩くと、美しい田園が広がっている。
ここは私のお気に入りの場所の一つ。今まで何度も撮影にやってきた。天気がいい日は、ここで一休み。秋の始まりは黄色くなった田んぼが、心を和ませてくれる。
稲刈りが終わったあとで、専業農家の西村さんと記念撮影。泥だらけになって働くのは、やっぱり充実感がある。
稲刈りを手伝うと、お米がより一層美味しく感じられる。里山ならではの貴重な体験。
今森光彦
1954年滋賀県生まれ。写真家。 切り絵作家。
第20回木村伊兵衛写真賞、第28回土門拳賞などを受賞。著書に『今森光彦の心地いい里山暮らし12か月』(世界文化社)、『今森光彦ペーパーカットアート おとなの切り紙』(山と溪谷社)ほか。
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