役者でなければなれなかった大学教員。たくさんの人生を演じる楽しさ
仲さんの素顔が少し覗けたところで話をドラマに戻しましょう。自身が演じた麗役については、「大学に通ったことがないので、いろいろ手探りでした」と仲さん。でも、撮影現場に原作者の前川さんが訪れた際に「大学の先生っぽい」と言われ、「少し自信がつきました」と言います。そして、演じることが楽しかった、と。
「大学の教員なので、専門用語だったりというところは難しいですけど、楽しかったです。自分じゃないものに……普通の役でも自分ではないんですが、明らかに違うものを演じるのはすごく楽しくて。得してるなと思うんです。このお仕事をしていなかったら、大学の教員にはなれないし。大学に行ったこともないのに、撮影で行ったり演じたりできるから。たくさんの人の人生を演じられて、楽しいです」
仲さんといえば、ドラマ『あなたのことはそれほど』、『ホリデイラブ』で演じた“サレ妻”が注目を集めました。それだけに「また不倫とか書かれるんでしょうね」と笑います。そう、今回のドラマで仲さん演じる麗は、同じ大学の教授で姉の夫である広川誠司(オダギリジョー)と深い関係に陥っているのです。
「麗は、人には見せない顔を持っていて、自分でも自分がわかんなくなってるんじゃないかなというふうに思っていました」
「ゾンビブームが来ればいいのに」とゾンビ愛が深すぎる仲さんは、演じてみたい役にもゾンビを挙げる。「怖がらせる自信はあります」