オリエンタルな帯で私らしい彩りを演出
毎日をきもので過ごしていたというお母様。「家にいる時は、うなじのあたりで小さく髷を結って、地味な色目の紬や小紋に季節の染め帯を品良く合わせていました」と一色さん。そんなお母様の日常を映したような青漆色の縞の小紋には、ウズベキスタンの布から誂えたビビッドな帯を合わせてギャラリーへのレセプションへ。フューシャピンクが艶やかに立ち込める帯に負けないように、ピスタチオグリーン色の帯揚げと、銀杏色の帯締めで鮮やかな色を足し算。独特の色彩感覚は、昭和を代表する日本画家だったお父様譲りのセンスでしょうか。