【問題】 葉っぱの上に黒い実がのっている、この不思議な花木の名前は何でしょう?
文/高梨さゆみ(フラワー&ガーデンエディター)
黒い実が転がり落ちて、偶然葉の上にのったわけではありません。この黒い実は完熟して落ちるまでは、しっかり葉に固定されています。
とてもユニークで愛らしいこの花木の名前はハナイカダ。ハナイカダ科(ミズキ科)の落葉低木で、古くから日本の山野に自生しています。
実が葉の上になるということは、そこに花が咲いていたという証拠。じつは葉の主脈と花軸が癒合して、4月〜5月には淡緑色の小さな花を咲かせます。初夏~夏には緑色の実がなり、それが秋には熟して黒に変わります。
葉を筏(いかだ)に見立てたハナイカダという名前には、何とも情緒が感じられると思いませんか。
ちなみにハナイカダには「ヨメノナミダ(嫁の涙)」という別名もあります。嫁の涙とは、これまたおもしろいネーミング。葉の上に花が咲くという個性的な姿は現在でも人気があり、庭木として利用されています。
【答え】ハナイカダ(別名「ヨメノナミダ」)
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写真/PIXTA