アジアンリゾートを思わせる涼しげなキャンドルアレンジをテーブルの主役に。ティーポットを置いたテーブル脇のトレースタンドにもキャンドルを灯し、ムーディーな雰囲気を作る。羽のように薄いピーニャのプレイスマットと、動物や草花の文様が緻密に彫られた漆のマット。どちらも繊細な手仕事で作られている。Tips2
洗練された印象にするための+αと色使い
テーブルウェアに目を向けてみましょう。まず目を引くのがアジアで作られたアイテムです。
お椀や円形の漆塗りのマットは、ミャンマーを旅した時に見つけた思い出の品。その下に敷いた刺繍が施された繊細な布は、フィリピンのピーニャと呼ばれるパイナップルの葉の繊維から作られたもの。どちらもハンドメイドらしい素朴さを感じさせます。
とはいえ、アジアのものだけでまとめないのが多美保さんのスタイル。唐津の器作家である中里太亀さんのお皿や、イタリアのムラーノ島で作られたグラスをプラスします。
「テーブルコーディネートは、いわばカラーコーディネートですから、色さえ調和していれば思いの外まとまるもの。作られた国が違うとか、様式が違うから合わないと決めつけずに、色々と試してみることが新しいアイディアに繋がります」と多美保さんは言います。
また、使っている色数はとってもミニマム。テーブルやチェア、漆器などのダークカラーと、優しいエクリュカラーでまとめました。色数を抑えることで、より洗練された今様のアジアンスタイルになっているのです。
シンプルな白いナプキンに、繊細なレースで優美なアクセントをつける。ナプキンリングは、お好みの手芸用レースで手作りすることもできる。Tips3
ナプキンリングを使えばペーパーナプキンもお洒落に
「たとえペーパーナプキンであっても、ナプキンリングに通すだけで整えられた感じが出るんです。ペーパーナプキンは、さまざまなデザインのものが売られていて選ぶのも楽しいですよね。気軽に色の取り合わせを遊ぶことができるのも魅力です。日常やカジュアルなおもてなしは、ペーパーナプキンを使うことも多いです」
ペーパーナプキンには、金属や陶器といった重いナプキンリングより、軽やかな素材や
インテリアレッスン32で紹介した手作りのものが好相性。
レースを輪状に縫い合わせたナプキンリングは、パリの雑貨店で見つけたのだそう。間に、スッと箸を差し入れてプレートの上にセッティングしました。