【問題】甘い芳香で秋の訪れを知らせる人気の花木はどっち?
花そのものより、芳しい香りのよさで花の存在を知らせる花木があります。
初秋に咲くキンモクセイもそのひとつ。オレンジ色の花一つひとつは小さくても、漂う香りのよさと強さは数ある花木の中でも群を抜いています。
日本植木協会が街づくりに生かすことを目的に提案した「香り樹木225選」では、香りの強さを6段階に分けていますが、もっとも上の「特に強い」に選ばれたのは20種。その条件は5m以上離れた位置でも薫るというものです。
春から初夏には香りのよい花木が多く見られますが、秋が花期の樹木でランクインしたのはキンモクセイとギンモクセイのみです。ちなみにキンモクセイは中国語で「九里花」とも呼ばれますが、これも香りが遠くまで漂うことをたとえた名前です。
というわけで、正解は写真1。
写真2は春に咲くジンチョウゲの白花で、これも「特に強い」の20種にセレクトされています。
【答え】写真1キンモクセイ
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写真／PIXTA 文／高梨さゆみ（フラワー＆ガーデンエディター）
