【問題】ビストロ、ブラッスリー、ブーランジェリーなどの違いは何でしょうか?
文/森山弥生
和食を食べる店に「居酒屋」から「料亭」までいろいろなタイプがあるように、フランス料理店の営業スタイルを表すフランス語から来ています。
「ビストロ」は「小さな料理店」という意味。テーブル同士が接近していて家庭的な、日常使いにできる雰囲気のお店です。ドレスコードなどはなく、子供もOK。気の置けない仲間同士や家族で利用しやすい店といえます。
「ブラッスリー」は、もとは「ビール醸造所」を意味し、ビストロよりもカジュアル。ビールなどの酒類が飲めるビアホール、大衆居酒屋という雰囲気で、アルコールに合う料理を中心に用意しているのが特徴です。
「カフェ」はお茶類や軽食を提供する店で、夜はアルコールを出す場合も。
「ブーランジェリー」はパン屋さんですが、カフェを併設し、サンドイッチ類が豊富です。
よく目にする「レストラン」は、本来は少し高級なフランス料理店を指します。カジュアル過ぎない装いで、男性ならジャケットなどを着用すると安心です。子供の年齢制限がある場合も。
「グランメゾン」は和製フランス語で、ミシュランの三つ星クラスの超高級フランス料理店のこと。ウェイティングバーがあったり、デザート専門のパテシエもいます。女性はワンピースやドレッシーなスーツなど、男性はスーツにタイ着用といったドレスコードで。12歳未満は利用できない場合が多いです。
「オーベルジュ」というのもありますね。これは宿泊施設のあるフランス料理店のこと。
以上の営業スタイルの違いは、たいていは店の名前の前に「ビストロ○○」「ブラッスリー○○」と付いて、店のメッセージも込められているので、各店のタイプを判断できます。
なお、「トラットリア」「ピッツェリア」「リストランテ」「オステリア」などはイタリア料理店の名称です。
【答え】フランス料理を提供する店の営業スタイルの違いです。
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