【問題】
「秋の七草」をすべて挙げてみましょう
人日の節句（1月7日）の朝に食べる「春の七草」の七草粥は、食べて厄を祓い無病息災と五穀豊穣を祈る風習ですが、「秋の七草」は日本古来の代表的な秋の草花を見て楽しみます。
この七草は、奈良時代の歌人・山上憶良の『万葉集』に収められた短歌が由来といわれています。
「秋の野に 咲きたる花を 指を折り かき数ふれば 七種（ななくさ）の花」
「萩の花 尾花葛花 撫子の花 女郎花（おみなえし） また藤袴 朝貌（あさがお）の花」
短歌にある“朝貌の花”は諸説ありますが、一般的には桔梗ではないかとされています。
「秋の七草」は旧暦の秋の花なので、現代で考えると7月〜9月頃に開花する植物です。残暑が続く時期に、秋の訪れをまずは七草で先取りする、そんな楽しみ方も風流で素敵ですね。
そして、古から日本の野に咲き愛されていた「秋の七草」を大切に次の世代に受け継いでいきたいものです。
【答え】ハギ、オバナ（ススキ）、クズ、ナデシコ、オミナエシ、フジバカマ、キキョウ。
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写真／PIXTA 文／磯 由利子
