織田信成さん リヒャルト・ワーグナー「トリスタンとイゾルテ」158.24点
ワーグナーの「トリスタンとイゾルテ」を披露してくれた織田信成さん。猫足ジャンプとも評される柔らかな着地、スピード感溢れるスケーティング、切れ味のいいスピンが、どれも現役時代から落ちることなく、というよりも、レベルアップしているのはいったいどういうことでしょう?(笑) もともと天才タイプのスケーターではありますが、現役を引退してからまさか4回転トウループを2本見せてくれるとは。テレビ出演に加え、関西大学スケート部の監督にも就任して、ますます多忙なはずなのに30歳にしてこの進化……。今すぐ現役に復帰できるのでは?と思うのですが、織田さんの選択は「競技への出場はこれが最後」というものでした。日本のスケーター後輩たちが成長する道を広げておきたいのかもしれないですね。残念な気もしますが、採点を気にせず伸び伸びと滑れるアイスショーで魅了してもらえることを楽しみにしています。
2013年の全日本選手権後に現役引退を表明してからはや4年。30歳になった今も、進化し続ける織田信成さん。13年ババリアンオープン以来4年ぶりという4回転2本の成功は、すべてのスケーターに勇気を与えてくれます。