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口腔ケアしてますか?歯周病が糖尿病や動脈硬化、認知症を引き起こす!

2018.08.02

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女性ホルモンが減少すると歯周病が悪化し、骨にも影響が


動脈硬化のほか、歯周病との強い関連性が判明しているのが糖尿病です。

「お互いに悪影響を及ぼすことが知られており、歯周病は糖尿病の第六の合併症ともいわれています」と斎藤先生は指摘します。

まさにニワトリと卵のような関係にある、この2つの病気の間には、次のような悪循環のメカニズムがあります。


歯周病が進行すると、歯と歯肉の隙間に歯周ポケットが形成され、その中で歯周病菌がさらに増殖し、内毒素を放出します。

内毒素は歯肉から血管内にも侵入し、炎症性サイトカインの産生を促します。この炎症性サイトカインがインスリンの働きを妨げるため、血糖値が高くなるのです。

一方、高血糖状態になると細菌感染から体を守る免疫機能が低下するため、歯周病菌が増殖し、歯周病が発症あるいは進行しやすくなります。また、歯を支える歯槽骨(あごの骨)の破壊も進みます。

「歯周病のある2型糖尿病患者さんを対象に歯科医院で特殊な器具を使って歯石除去を行うと、血糖コントロールの指標であるヘモグロビンA1cの数値が改善することが多くの研究で報告されています。そのため現在では、歯周病の治療(口腔ケア)を糖尿病の予防や改善に役立てることを目的に歯科医と内科医の連携も始まっています」と斎藤先生は話します。

さらに、成熟世代の女性が注意したいのが骨粗しょう症です。

「閉経で女性ホルモンが減少すると、歯周病によって産生される炎症性サイトカインの働きが活発になり、歯槽骨だけでなく全身の骨の代謝にも影響を及ぼすからです」と斎藤先生は説明します。

近年は、認知症とも深く関係していることが判明しており、歯周病は“生涯現役”を阻む大敵です。

歯を失うと糖尿病になりやすい?
糖尿病の女性と健康な女性の残存歯数の比較


糖尿病の女性と健康な女性の残存歯数の比較

※出典/『厚生科学研究による口腔と全身の健康との関係Ⅱ』公益財団法人8020推進財団 発行

糖尿病がある女性314人(平均年齢52.3歳)と糖尿病がない女性56人(平均年齢40.5歳)を対象に残っている歯の本数を調査したところ、糖尿病がある女性のほうが残存歯数が少ないことがわかった。

この調査では、糖尿病がある男性に比べ、女性のほうが30代ですでに残っている歯の本数が少なくなっていた。
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