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京都・円山公園の奥の奥。絶対、人に教えたくない秘密の甘味処

2018.08.17

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建物の随所に名匠の技が隠れています


幸い、先々代店主のご主人は大工さんでした。そのため、できる限り建物を傷めないようにしながら、元々の味わいを残す丁寧な保存・修復がなされてきました。繊細で侘・寂を感じさせる室内は、紅葉庵の見どころと言えましょう。

京都 紅葉庵天井に用いられることの多い網代で作られた扉。

京都 紅葉庵2つに割った竹を格子状に組み、硝子を挟み込んだ構造や、竹の太さが均一になっている点は必見。また、表面にゆらぎのある貴重な古い硝子が当時のまま使われています。


京都 紅葉庵茶碗を収めた戸棚は、数種類の木材を組み合わせた凝った造りになっています。

京都 紅葉庵テーブルは中央の蓋が開閉できて、中は火鉢になっています。冬場は、こちらで暖を取りながら甘味を楽しめます。

京都の甘味を食べ尽くした甘党でも、円山公園の奥深くまで足を運んだ方は、少ないのではないでしょうか? 大村しげさんのように将軍塚から歩いて下りるかどうかは、読者にお任せするとして、まずは彼女の愛した甘味や趣ある雰囲気を味わってみてください。

Information

紅葉庵(もみじあん)

京都府京都市東山区円山町626(長楽寺参道入り口)

TEL 075‐551‐0420
営業時間 11時~17時(12月31日は23時~翌日の1時30分は営業)
定休日 木曜(不定休あり。1月と2月は水曜と木曜が定休。ただし、1月1日~5日の水曜と木曜は営業)

http://kyo-momijian.sakura.ne.jp/

    川田剛史/Tsuyoshi Kawata

    フリーライター
    京都生まれ、京都育ち。ファッション誌編集部勤務を経てフリーライターとなり、主にファッション、ライフスタイル分野で執筆を行う。近年は自身の故郷の文化、習慣を調べるなか、大村しげさんの記述にある名店・名所の現状調査、当時の関係者への聞き取りを始める。2年超の調査を経て、2018年2月に大村しげさんの功績の再評価を目的にしたwebサイトをスタートした。
    http://oomurashige.com/
    取材・文/川田剛史 撮影/中村光明(トライアウト)
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