レディ・フィオーナが野菜を使ったオリジナルレシピを披露してくださいました。伯爵の好物の一つ、グリーンハウスで収穫されたトマトを使ったタルトです。
自家栽培のトマトで作ったアップサイドダウン・トマトタルト。アップサイドダウン・トマトタルト
材料(9インチ〈約20cm〉のパイ皿1個分)
レイプシードオイル(オリーヴ・オイルでも可) 小さじ2
トマト(赤だけでなく、黄色など色とりどり、種類も異なるトマトを入れると豪華に) 1kg
デメララシュガー 小さじ1
生のタイムの葉のみじん切り 小さじ2分
生のパイ皮 250g
バジルの葉 一握り(約10枚)
塩・こしょう 各適量
作り方オーブンを200℃に余熱する。
1.フライパンにオイルを入れ、中火で熱する。
2.オイルが音をたてはじめたら、トマトとタイム、デメララシュガーを入れ、塩・こしょうで味をととのえる。トマトが膨らんできたら、スプーンで優しく押さえ、できるだけトマトの汁を出すようにする。8〜10分煮て火から下ろす。
3.耐熱のパイ皿に2を入れ、上からパイ皮をかぶせて押さえ、はみ出た皮は下に向けて折っておく。
4.オーブンに3を入れて20分ほど焼く。皮がきつね色になったら、オーブンから出して5分置く。ナイフをパイとパイ皿の間に差し込み、縁を一周させる。
5.パイ皿よりも大きな皿を上からかぶせて、ひっくり返す。皿が熱いので、濡れた布巾を添えて行う。
6.はみ出したトマトをきれいに整え、上にバジルの葉をあしらう。室温になったら切り分ける。
●フィオーナ・カナーヴォン伯爵夫人/ロンドン生まれ。6人姉妹の長女。 セント・アンドリューズ大学で英語とドイツ語を専攻、ロンドンで国際会計士として働く。1999年カナーヴォン伯爵と結婚。一人息子エドワードの母。ハイクレアのガイドブックをはじめハイクレア絡みの数々の著書をしたため、歴史家として知られる。趣味は乗馬、読書。オフィシャル・サイトは
https://www.ladycarnarvon.com/ 山形優子フットマン/Yuko Yamagata-footman
フリーライター
上智大学文学部社会学科卒業。カルフォルニア州立大学心理学科でヒューマニスティック・サイコロジーを専攻、修士課程修了(ロータリー財団奨学生)。新聞記者を経てフリーライターに。在英約30年。イギリス人男性と結婚、3人の娘の母。著書に『憧れのイングリッシュガーデンの暮らし』(エディシォンドゥパリ)、『なんでもアリの国イギリス なんでもダメの国ニッポン』(講談社文庫)他。
構成/樺澤貴子