2種のトップクロスはどちらもフランス「ピエール フレイ」の生地。「トミタテキスタイル」で生地を見つけて仕立ててもらった。Tips2
プリント柄や涼やかな色彩のトップクロスをプラス
「春夏には、楽しくて元気が出るようなプリント柄や色ものが使いたくなります。そういったアクセントになるような色柄は、手軽に掛け替えられるトップクロスにするのがおすすめ」
いつもデコレーションテーブルにしている丸テーブルに、床すれすれの丈の無地のテーブルクロスを掛けておき、その上のトップクロスを替えることで多美保さんはさまざまなコーディネートを楽しんでいます。
「円形のテーブルクロスは広い生地幅が必要なので仕立てるのも大変ですが、正方形のトップクロスなら比較的気軽に作れます。トップクロスは縁部分が目立ちますから、生地の雰囲気に合わせて仕上げ方を考えています」
右は、ブルーのグラデーションの生地のざっくりとした質感を生かしたフリンジ仕立て。左のサンゴの総柄のプリント生地は、締まった印象を作る額縁仕立てにしています。
小さな部分までしっかりと考慮することで、より完成度の高いコーディネートが生まれるのです。
白いコットンオーガンジーに、淡いベージュ色で草花柄が刺繍されたトップクロスは「アトリエジュンコ」で見つけた。一枚重ねるだけで、軽やかでやわらかな空気感が広がる。Tips3
透ける素材を加えて新たな表情を醸す
インテリアレッスン42でご紹介した丸テーブルにふわりと重ねた、オーガンジーのトップクロスも春夏シーズンらしい一枚。
「レースやオーガンジーなどの透ける素材のトップクロスは、エレガントで優しい雰囲気を作る効果があります」
さらに、トップクロスにはテーブルクロスについてしまったシミを隠すという裏技も。食卓に敷くテーブルクロスは、きちんとお手入れしていても、長年使っているうちに汚れが取れなくなってしまうこともあります。特に天板部分は汚れやすい箇所。
しかし、トップクロスを重ねてしまえばシミは見えません。お気に入りの上質なテーブルクロスを、長く最後まで使い切るための、実用的なアイディアです。