夜空に輝く仲秋の名月に思いを馳せて
日中は厳しい残暑が続くものの、薄暮の時間ともなれば吹き渡る爽やかな風が心地よい秋のはじまり。
日本ならではの季節感や行事を、モダンに演出し、親しんでもらうことを大切にしている宮澤奈々さんにとって、とりわけ楽しいアイディアが膨らむ時期です。
宮澤奈々さん仲秋の名月を愛でる集いには、お月さまが見やすい場所にさっと持ち出せるよう、取っ手のついた木箱を活用した「お月見ボックス」を主役にテーブルをコーディネート。
「『サーモン ムーン』や『かぼちゃのムース』は満月を、『黒ごまのムース』は夜空をイメージしました。トリュフに見立てた『クロケット』は、月見団子のように盛りつけてもお月見気分が高まりますね」と宮澤さん。
秋口は、紅茶をブルゴーニュタイプのワイングラスに注いでお出しするのが宮澤さんの定番です。「グラスの中で香りがふんわりと対流し、口当たりもまろやかになります」。
今日はアールグレイにほんの少しのコアントローをたらして。香り高い紅茶とともに秋の訪れを満喫します。
さまざまな菊を漆黒のボックスにいけて、愛らしくモダンに。金色のプレートとカトラリー、うさぎのナプキンリングで、お迎えのセッティングにもお月見気分を。