「京都吉兆」や「草喰 なかひがし」で修業し、海外のレストランや大使館に料理人として長く勤務した室井 茂さん。自身の店では築150年の古民家にカウンターを設け、店の向かいにある「樋口農園」の京野菜を主にした独自の料理を提供しています。
「野菜は日ごとに味が変わるので献立はほぼ日替わり。できるだけシンプルでよその店にない料理を目指しています」。写真はあえ物や揚げた野菜、トマトゼリー、鰻白焼きなどを盛り合わせた八寸と、ごま豆腐をのせた賀茂茄子と焼き唐辛子の炊き合わせ風。さまざまな調理法と京見峠の湧き水でひいただしで野菜の持ち味や香り、食感を際立たせています。コースは魚料理や肉料理など全10~11品で8000円。要予約。
『家庭画報』2017年9月号掲載
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