西麻布でオペラの歌声とおいしいワインに酔いしれるひとときを

現在発売中の『家庭画報』2018年9月号の特集は、クラシック音楽に焦点を当てた「音楽を愛す」です。人生をより豊かにするクラシック音楽の魅力を、さまざまな角度から探っています。

こちらでは、誌面では紹介しきれなかった特別なお店をご紹介いたします。ぜひ9月号とともにお楽しみください。

生のオペラを間近で堪能する贅沢

西麻布のビルの地下から聴こえてくるのは、劇場さながらのオペラの歌声。「ワイン＆ミュージック カデンツァーレ」は、ワインと音楽を堪能したい大人のための空間です。東京藝術大学の声楽科出身のプロのオペラ歌手で、ピアニストでもある藤崎優二さん(写真中)が店長を務め、月に数回、プロの歌手によるオペラコンサートが開かれます。


ピアノを取り囲むようにデザインされたユニークなテーブルの目の前で披露されるオペラは圧巻。取材の日は、数多くの有名歌手を育ててきた「東京二期会」所属の徳山奈奈さん(写真左)と加藤花南(写真右)さんのコンサートを行う日で、ジャコモ･プッチーニ作曲「オペラ『蝶々夫人』より ある晴れた日に」など、誰もが知る代表的な演目で大盛況を遂げました。

音楽を愛する人の交流の場として

カデンツァーレは、若い演奏家が成長するための場でもあります。「日本にも高い技術と表現力をもつ若い演奏家はたくさんいらっしゃるのですが、演奏の場が少ないという大変残念な現状があります。そうした方の出演の機会を作り、オペラの生演奏を間近で聴く感動を音楽好きの方と分かち合いたい、という気持ちでお店を引き継ぎました。お客さまの反応がダイレクトに感じることができるので、演奏家にとっても貴重な経験になると思っています」と話すのは、オーナーの須賀薫子さん。ご自身もピアニストとして、音楽を愛している一人です。

曲の情景を思い浮かべながら、美声に酔いしれる

コンサートのない日も、藤崎さんが弾き語りでオペラを歌ってくれるサービスがあります。「クラシック、オペラというと難しいイメージがあるかもしれませんが、きっかけさえつかめれば、誰でも楽しめる音楽です。だからこそお店では必ず有名な曲を演奏し、なじみのないお客さまでも親しんでいただけるよう心がけています」と藤崎さん。演奏の前に曲の背景や歌詞の意味などをレクチャーしてくれるので、曲の情景を思い浮かべながら、美声を堪能することができます。ぜひこの秋は、美しい歌声に酔いしれる一夜を過ごしてみてはいかがでしょうか。

コンサート予定など、詳しくは「カデンツァーレ」の公式サイトまで。