結果報告と健康計画の提案
「50代からの健康計画を立てる」
判定結果が出るのは3〜4週間後。面談を行い、生活習慣改善法を詳しく記した約70ページの報告書をもとに健康計画を立てる。
Aさん(57歳女性)の判定結果
口腔老化度判定グラフ歯年齢、歯周年齢、唾液年齢、咬合年齢はすばらしい結果となった。のみこみ年齢はややエイジングが認められた。
全身老化度判定グラフ骨年齢、神経年齢はすばらしい結果。筋年齢、ホルモン年齢はややエイジングが認められ、血管年齢は年相応。
危険因子判定グラフ生活習慣は良好。その他のストレスはやや大きく、特に心身ストレスの影響が大きく認められた。
生活習慣改善の提案(一部)
咀嚼・嚥下能力の低下は誤嚥性肺炎の発症につながることがあるので、口腔のトレーニングをしっかり行い、口の中を清潔に保ち、定期的に歯科医院を受診し専門的な口腔ケアを受けましょう。
筋肉量の維持には有酸素運動とスクワットなどの無酸素運動が効果的です。運動後30分以内にたんぱく質(脂肪の少ない鶏のささ身や胸肉が最適)を摂取すると吸収が早く、筋肉痛からの回復も早いといわれています。
心身のストレスの解消には、食事内容や運動習慣を改善しましょう。
サプリメントで栄養素や潤いを補う
生活習慣を思うように改善できないとき、不足している栄養素や、特に気になる症状がある場合はサプリメントの利用も提案する。
●ココナッツオイルで潤いを中鎖脂肪酸とビタミンD配合。中のオイルを口に含む。左・うるりVDカプセルタイプ 60粒 3800円 右・チュアブルタイプ 50粒 1800円/分子生理化学研究所 03(5286)7010
●口腔と腸に乳酸菌を補う悪玉菌の増殖を抑え口内や腸の環境を整える乳酸菌。マウスケアベルムア 28包 4800円/かねろく製薬 0120-022-228
Information
チヨダオーラルヘルスケアクリニック
東京都千代田区神田三崎町2-20-7 水道橋西口会館3階
- 口腔と全身の老化度検査10万円。口腔の老化度検査1万円。
金子三恵先生
歯科医師。日本抗加齢医学会専門医。東京女子医科大学歯科口腔外科等を経て、2017年11月より現職。
表示価格はすべて税抜きです。
撮影/ Fumito Shibasaki〈donna〉(静物) 田中 雅 取材・文/浅原須美
「家庭画報」2018年9月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。