3. グレイズド(Glazed)
ヒネリの利いたネーミングのフレーバーがずらり前述の店に比べると知名度こそ低いですが、2012年にスタート以来躍進中のブランドが「グレイズド」です。
ビジネススクール出身のエリートコンサルタントから、菓子作りの職人校に入り直して起業。フードトラックからスタートしたという創業者のこだわりは、ただ美味しいだけでなく、驚かせる味と、気の利いたネーミング。
直営店以外では、夏のロックフェスにスタンドを出したり、若手のレストランのデザート用に卸したりしています。
柑橘類やコーンの粉はオーガニック、フルーツはできるだけパリ近郊の生産者のものを、着色料や人工香料は一切使わないなどのポリシーを守り、ロックスピリット溢れる素材の組み合わせを楽しめるものばかりです。
人気のフレーバーでは、「Tunnel of Love」はいちごに山椒を効かせたもの、「Basilic Instinct」はバジリコとレモンとウォッカ、「I shot the Cherry」はさくらんぼに、ライムとカシスと桜の花のエッセンス、「Smoke on the water」はバニラに大麻の種という具合。
他のものもすべて、新鮮なフルーツベースにスパイスが意外性をもたらした、病みつきになる味ばかりです。
Glazed
グレイズドの店舗情報
住所 54, rue des Martyrs 75009 Paris
電話 +33 (0)9 81 62 47 06
営業時間 12時半30分〜20時30分(火曜〜金曜)、11時〜20時30分(土曜・日曜 )
定休日 月曜
http://www.glaces-glazed.com4. ア・ラ・メール・ド・ファミーユ(A la Mère de Famille)
老舗菓子店の夏の人気商品はアイスキャンディー こちらは、アイスクリーム専門店ではなく、1761年創業という長い歴史を誇る、名高いお菓子屋さん「ア・ラ・メール・ド・ファミーユ」。ここ数年夏の時期には、なんともノスタルジックなアイスキャンディーにコアなファンがついています。
パリに10店舗ほどある中で、特に本店はレトロな店内にフランス中の伝統的なお菓子がぎっしりと並び、巨大なお菓子箱の中に入り込んだような気分になります。
チョコレートコーティングされた棒付きアイスキャンディーを指すフランス語、エスキモー。誰もが子供時代を思い出す、ノスタルジックな夏のおやつのエスキモーを、ア・ラ・メール・ド・ファミーユらしく、最上の食材を用いて丁寧に手作りしたものが、特におすすめです。
今年の新フレーバーは、キャラメルコーティングしたはしばみの実がカリカリと香ばしい、プラリネアイス。 フルーツフレーバーのさっぱりしたアイスキャンディーもあり、こちらの新作は、ネクタリンと野苺。どちらも、それぞれの果物の姿が目に浮かぶようにはっきりと再現された、シンプルかつ昔懐かしい味わいです。
A la Mère de Famille
ア・ラ・メール・ド・ファミーユの店舗情報
住所 35 Rue du Faubourg Montmartre 75009 Paris
電話 +33 (0)1 47 70 83 69
営業時間 9時30分〜20時(月曜〜土曜)、10時〜19時30分(日曜)
不定休
https://www.lameredefamille.com