アメリカオレゴン州にあるブライテンブッシュホットスプリングス。お静かに。20代の頃には、『Water Magic』という本の翻訳もした
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ウクライナ生まれのヒーラーで、シャーマンでもある著者のメリー・ミュリンは、入浴を聖なる儀式のように捉え、筋肉痛から失恋の痛手までを癒してしまうという様々な入浴法を紹介している。
私は喜び勇んでそのほとんどを自分でも試してみた。
「ミネラル豊富な海藻バス」を再現するために大量のワカメを購入し、お風呂に入れたり。これがビロードのようななんとも言えない感触で、すっかり病み付きとなった私の風呂場は、しばらく磯の香りに包まれていたのだった。
崖の中腹に見える建物は、アメリカ・カリフォルニア州ビッグサーのエサレン研究所内の崖っぷちに建つ温泉。太平洋の眺めが素晴らしい。ちょうどその頃、ボーイフレンドに誘われ九州の温泉に行った私は、家のお風呂とは違うレベルのディープな癒し効果に驚かされた。
女優のシャーリー・マクレーンの著書『アウト・オン・ア・リム』に、彼女がペルーの温泉に浸かりながら幽体離脱をするというエピソードが描かれている。この本の映画版を見たときには突拍子もなく思えたそのシーンが、その時突然理解できたような気がした。
そう、それは私にとってスピリチュアルとも言える体験だったのだ。
※翻訳本は『魔法のお風呂魔 リラックス＆キレイの入浴レシピ47』（PHP研究所）
