昨今、食の世界では凝ったプレゼンテーションがもてはやされる一方で、食材の持ち味を皿の上で活かしきる“引き算の料理”も大いに注目を集めています。 そんな中、2017年7月1日、東京・渋谷に「One dish. One wine. One artist.」というユニークなコンセプトを持ったレストランが誕生しました。
店の名前は「OUT(アウト)」。聞くところによるとメニューは存在せず、店内で味わえるのはトリュフパスタ1種類と、そのパスタに最もマッチする赤ワインが1銘柄だけ。そして、流れるBGMはレッド・ツェッペリンのみだとか。なんてシンプルかつ大胆な発想なんでしょう。その全貌を知るべく、実際にお店を訪ねてみました。
お目当ての「OUT」は、宮益坂の頂上から少し青山方面に行った路地裏のビルの2階にありました。ピンク色のネオンが輝き、海外の街角にあるナイトラウンジのような、官能的な雰囲気を醸し出しています。
店に入ると、まず、入口付近の食券機でチケットを購入。そして、カウンター席へ。パスタと赤ワインのセットのほか、パスタ単品、赤ワインとシャンパンのグラス、あるいはボトルを選ぶことが可能で、トリュフやパスタを追加したい方には増量用のチケットも用意されています。