「ロイヤルコペンハーゲン」のパン皿に朱塗りの茶托を重ね、伊万里のそば猪口や向付をティーカップとして使う、ティータイムのセッティング。ミルクピッチャーやボウル、ポットも「ロイヤルコペンハーゲン」製。暑い夏にはボウルの中に氷を入れて、冷茶を味わう。下に敷いたディナープレートは「ジノリ」の“ミュージオクラシコ”シリーズ。クラシカルでどこか東洋的なパターンは、伊万里の器と好相性。放射状に編まれた麻のプレイスマットとリムの柄を呼応させて。Tips4
伊万里の器を洋食器に重ねてカジュアルモダンに
別荘に残されたお母さまの形見の品の中には、伊万里の器が多くありました。
「母は、こういった手軽な染付や印判の骨董の器が好きで、機会があるごとに集めていたんです。「ロイヤルコペンハーゲン」や「ジノリ」といったのブルーの絵付けがされた洋食器と合わせて使うことが多かったですね。ブルー&ホワイトに、アクセントで朱色が入れると華やかになって引き締まります。母が大好きだったこのカラーリングは、和洋折衷コーディネートの中の永遠の定番色です」
絵柄や形が揃っていない伊万里の器も、下のお皿を統一させることで、テーブルセッティングとしてのまとまりが出ます。
アースカラーのクロスやプレイスマットで気取りのない雰囲気に。豊かな緑の背景と相まって、伊万里の器の新たな魅力が引き出されました。
横瀬多美保/Tamiho Yokose
インテリアスタイリスト
東京都生まれ。テーブルコーディネーター、インテリアスタイリスト。テーブルコーディネーターの故クニエダヤスエ氏に師事。女性誌や料理本、百貨店のディスプレイなどのスタイリングに携わる。新旧、和洋を自在に織り交ぜた、モダンでエレガントなコーディネートに定評がある。『家庭画報』とのおつきあいは30年近く。流行や時代の変化をしなやかに受け止めながら、幸福感漂う美しい暮らしを提案し続けている。2018年4月より、
コミュニティFM「渋谷のラジオ」にて、隔週水曜日12時30分~12時55分『渋谷のテーブル』にゲスト出演中。
『テーブルコーディネートから始まる 美しい暮らしのインテリア365日』 2019年10月2日発売!
『家庭画報』をはじめとする女性誌で活躍する、インテリアスタイリスト・横瀬多美保さん。ご自身の1LDKでの暮らしを1年間にわたり追った『家庭画報.com』の人気連載が、ついに一冊の本になりました。コーディネートの組み立て方、“自分らしい”空間の作り方も初公開! 今すぐ活用できる暮らしのtipsが満載です。