テラスのすぐ横の土を耕し、実際に苗を置きながら、全体の見え方のバランスを考える多美保さん。Tips2
奇数の苗を植えてイングリッシュガーデン風に
「西田ガーデナーに教えていただいたのですが、色々な種類をと1苗ずつバラバラに植えるのではなく、3とか5とか7とかの奇数で、まとまりをもたせて構成するのが、イングリッシュガーデンの基本なのだそうです」
多美保さんも3種類を、3・5・7の数で栽植。手前には低い植物、後方は背丈が高くなる植物を配置しました。
ウィークエンドハウスは、主に夏期に来ることが多いので、アジサイ以外は、花期が6月~9月頃の宿根草にしたのもポイント。宿根草は毎年植え替えをする必要がなく、手間がかけられない別荘地などにも向いています。また、どれも耐寒性も耐暑性にも優れた植物ばかりです。
「立派なガーデンに憧れはありますが、何事も無理せず自分のペースでと思います。こういった東京の自宅ではできない特別な楽しみがあると、ウィークエンドハウスで過ごすひとときがより贅沢に感じられます」
庭仕事の合間のティータイムは、木々の間にある石に、幅55×奥行き40×高さ6㎝のクッションテーブルを置いて、お茶の場をしつらえる。クッションテーブルにのせたのは、お母さまの形見の英国製ポットとカジュアルな「ジャス」のカップ。クッションテーブルは、膝の上に乗せても当たりが柔らかくて安定性があるので、リビングのソファに腰掛けながら、読書やノートPCを使う時にも活躍している。Tips3
アウトドアを優雅にするクッションテーブル
ガーデン仕事の合間のティータイムに、庭の苔むす石の上に置いたのは、クッションテーブル。
しっかりとした厚みのある角状のウレタンを、着脱できるファブリックでカバーした、多美保さんのオリジナルアイディアが光るアイテムです。
「さっと置くだけで小さな台になるので、屋外や車中などで、ちょっとしたテーブルが欲しい時に便利なんです」
油絵のようなタッチのバラ柄のファブリックは、フランスの「マニュエル カノヴァス」製。上質なインテリアファブリックを扱う「トミタテキスタイル」で生地を選び、誂えました。
庭仕事の途中のひと休みであっても、クッションテーブルが持つ柔らかな素材感で優雅な雰囲気を添えて。清々しい空気を深呼吸し、木漏れ日の下で鳥のさえずりに耳を傾けながら憩う、最高の寛ぎ空間となりました。