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大人検定365 11月15日は「七五三」。千歳飴にはどんな意味があるの?

2018.11.15

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【問題】11月15日は「七五三」。千歳飴にはどんな意味があるの?


文/森山弥生 参考文献:『暮らしのしきたり十二か月』(神宮館編集部)

「七五三」は3歳の男女児、5歳の男児、7歳の女児の成長を祝って、神社やお寺にお参りし、健やかな成長や健康を祈る行事ですね。年齢は数え年でも満年齢でもよいのですが、現在は満年齢が一般的。

お祓いを受けてもらうのが、鶴亀などめでたい絵柄の化粧袋に入った紅白の「千歳飴(ちとせあめ)」です。これは縁起物で、「千歳」とは「千年」の意味。長く健康でいられることを願っています。縁起物なので家族で分け合って食べ、親戚や近所に配ったりする地域も。


七、五、三という奇数が古代中国でめでたい数とされたことに由来し、またこの年頃は体調の変わる年齢であることから、成長の一区切りと考えられました。

子ども本人に自覚を促し、親には過保護を戒める意味もあります。行事のルーツは、平安時代に貴族が子どもの成長に合わせて、髪型や衣服を変えたことによるもの。

3歳は「髪置(かみおき)」、5歳は「袴儀(はかまぎ)」、7歳には「帯解(おびとけ)」の儀式が個別に行われていましたが、江戸時代に11月15日を祝い日として定まりました。

旧暦の11月15日は、秋の収穫後に田の神様を山へ送り出す「霜月祭(しもつきまつり)」の日。加えて、鬼が自分の家にいて出歩かないので邪魔されないという「鬼宿日(きしゅくにち)」で、「婚礼以外のことなら大吉」であることから定まったとか。

ところで、千歳飴は長いままではなかなか食べにくいものです。キッチンばさみで一口大に切るか、飛び散らないように袋に入れて包丁の背や麺棒などで割るとよいでしょう。食べきれずに残ったら砂糖の代わりに、飲みものや料理に入れると残さず使いきれます。

【答え】江戸時代に生まれた縁起の良い飴で、長く粘り強い、長寿の願いを込めたもの。


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写真/PIXTA
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