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ふらりと立ち寄りたい、京都で普段使いのおいしい店3軒

2018.09.06

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二條ふじ田


ふじ田の入り口

会席は6000円から。京の趣と旬の味を満喫
京都滞在中、一度は会席を食べたい、それもできたら気楽に、という方にはここ「二條ふじ田」をおすすめしています。




八寸



牡丹鱧の煮物椀

コース6000円からという良心的な価格にして、料理はいずれも丁寧に作られた正統京料理。昨今は京都でも奇をてらった料理が少なくありませんが、素材の持ち味を生かし、店の井戸水を使用しただしで引き立てています。

料理の値段は内容で異なりますが、食事には決まってちらし寿司が登場。



ちらし寿司

京都でちらし寿司が出てくるのは珍しいと思われますが、東京のちらしと違って、しいたけや海苔などを混ぜ込んだ甘めのシャリの上に魚介と錦糸卵がのる関西風。



和菓子とお抹茶(季節によって替わります)

さらに食後には、ご主人・藤田敏晴さんの実家である「二條若狭屋」の生菓子のサービスも。 店は檜の一枚板のカウンターのほかに、ゆっくり過ごせるお座敷やテーブル席があるのも魅力です。

料理も空間も京料理の本筋からそれることはなく、かといって伝統に安堵してしまうことのない丁寧な仕事を感じてもらえると思います。



二條ふじ田
京都府京都市中京区二条通寺町東入る榎木町76
電話075-213-0511
営業時間 17時~20時30分(LO)、昼は予約のある時営業
水曜定休(木曜は昼休)
昼4000円~、夜6000円~。予約をおすすめ
(価格は税別)

京都を身近に感じられる店へ


いずれも料理はもちろん、ご主人の人柄や使い勝手がよいお店です。数か月前からお店の予約をとってそれを旅の楽しみにするのもいいですが、用途に合わせて気ままにフラッと立ち寄れるお店は地元の贔屓客が多く、気楽な雰囲気。京都がもっと身近に感じられると思います。

西村晶子/Shoko Nishimura

関西在住ライター&コーディネーター
京都の老舗から新店まで、食を取り巻く文化などを独自の目線で取材。20数年、『家庭画報』の京都企画を担当し、さまざまな記事を執筆。
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