「若さ」はコントロールできる 今や人生は100年時代。ならば50代は折り返し地点に立ったばかりです。これからの人生をより豊かに過ごすためには、“見た目の美しさ”は大切な要素。美容医療やスキンケア、メイクで、誰からも好印象を持たれる顔を作り、若さをコントロールすることこそ、これからのアンチエイジングです。
前回の記事はこちら>> 集中連載「『若さ』はコントロールできる」第2回では、自由が丘クリニック 理事長・古山登隆先生に、たるみや老け顔の原因と、そのメカニズムについて教えていただきました。
ピアス2万3000円/ウノアエレ(ウノアエレ ジャパン)“美のバランス”を取り戻し、顔全体の美しさを作る
「“老化”とは、バランスがくずれることです。老化は皮膚だけでなく、筋肉や骨、皮下脂肪などの組織が萎縮してアンバランスになるのです。この老化現象は、人間だけでなく、あらゆる生物に起こる、避けては通れない現象です」と古山先生。
「加齢によって皮膚はもちろん、筋肉や骨、皮下脂肪などの組織も変化し、ボリュームを失います。すると、たるみが起こり、影ができて“老けた顔”へ変化していきます。
もう少し具体的にお話しすると、年齢とともに顔の骨は萎縮し、細く小さくなります。いわば、顔骨の骨粗しょう症です。そのため、目のまわりの眼窩は拡大し、目がくぼみ、目の下にシワやたるみが起こります。
また、眉間や頰骨は平坦になり、ふっくらとした曲線が失われ、こめかみ部分はへこんで、丸みのないゴツゴツとした印象に。同時に硬くなり、若い頃は卵形に整っていたフェイスラインも自然に下垂して、くずれていくのです」。
さらに、美しい顔の要素である、目や鼻、口などのパーツ、肌にも変化が現れます。
「眼窩が拡大した目もとは、まぶたがたるみ、活気のない印象に。鼻の骨は平坦化することで、鼻の先端が下がり、小鼻が横に広がります。
本来、鼻は存在感がないことが美しいとされていますが、加齢による鼻の形状の変化で目立ち始めます。上唇とあごの骨も萎縮するため口角は下がり、あごが縮んで、口もと全体がへこんだ老け顔に。
さらに、年齢とともに肌は新陳代謝が乱れ、シミや色むら、くすみが目立ってきたり、ハリのない肌の質感が顔に影を落とし、肌色もアンバランスになります。
このように、エイジングの変化は顔全体で起きているため、魅力的に年齢を重ねられても、きれいな老化はありえないのです。
50代からは、日々のスキンケアが、とても大切なアンチエイジング習慣に。骨格のバランスを整えるには美容医療を利用することも考えていいでしょう。悩みが深刻になる前にケアを始めることで、自然な若返りが叶います」と古山先生。