それでは、Aさんを例に挙げて、バランスボックスで読み解いていきます。前回のバランスボックスで見る「気質」「役割分担」「成長サイクル」も活用してみますね。
Aさん:ファーストナンバーが8、セカンドナンバーが3、サードナンバーが1 まず、「気質」で見ると、3つの数字いずれも「陽の数字」なので、活動的で明るく外交的。行動しながら考えるタイプで、失敗したときでもリカバリーが早く、周囲への影響力があります。
黄色は陽、グレーは陰、白は中庸を表します。
次に「役割分担」で見ると、2つの数字が「ムードメーカー」、1つの数字が「リーダー」です。雰囲気づくりが上手で、人と人をつなぐコミュニケータータイプです。仕事面では営業など、「攻め」の分野で能力を発揮するでしょう。そのうえで、全体に目配りをしながら、後輩を指導したり、困っている同僚を助けたりということがさりげなくできるので、管理職やリーダーに向いています。すでにそういった役職に就いているかもしれませんね。
黄色はムードメーカーで営業タイプ。
赤はリーダーで管理職タイプ
青はサポーターで研究者・技術者タイプ。最後に、「成長サイクル」で見ていきましょう。2つが「創造期」、1つが「成熟期」です。チャレンジ精神があり、新しいものや新しいことを生み出すパワーにあふれています。さらに、いろいろな人の意見を引き出しつつ、それをうまくまとめて結論を出す能力もあります。
こうやって読み解くと、会ったことがなくても、Aさんの人物像が目の前に立ちのぼるような気がしませんか?
どんなことがあっても前向きで活動的、そしていつも笑顔を絶やさない人。先輩後輩問わず、常に自分から話しかけ、笑いの絶えない会話を自然と続けられる。そして、自然とリーダーになって、さりげなく後輩や同僚もフォローし、その場をいい雰囲気に持っていける……。そんなAさんの本質や立ち位置を理解することができるはずです。
あなたも、ご自身のことはもちろん、家族や職場の人、サークル、友人たち、恋人……をバランスボックスを使って読み解いてみてください。
なんとなくわかっていたその人の気質や考え方、役回りのことがよくわかり、相手についての理解も深まるでしょう。
このようにバランスボックスを使って読み解けば、自分のことも相手のこともよく理解できて、コミュニケーションがもっとうまくいき、新たな人生の扉が開きますよ!