「まだ夏休み気分が抜けない……」「夏が終わるのがさみしい」という夏ロスのみなさん、週末には沖縄の料理を家庭で味わって、もう少し夏気分に浸りましょう。
本日ご紹介するのは、人気料理研究家・藤井恵さんのレシピ。こっくりとしみた甘じょっぱさが際限なくお酒をすすませる「豚ばら黒糖煮」です。沖縄特産の黒糖はコクがあるのにしつこくならず、豚肉の味とよくなじみます。特に藤井さんのお気に入りは、与那国島特産の少し酸味のある黒糖だそう。沖縄では島ごとに黒糖の色と味わいが少しずつ違い、与那国島産は黒っぽくて酸味があり、粟国島産はベージュっぽく和三盆に似た味わいとのことなので、みなさんも取り寄せて味の違いを比べてみては。
なお、本レシピに登場するだしは、削り節と昆布の合わせだしか、市販の和風だしの素を袋の表示にしたがって使用してください。『藤井恵 とっておきの晩酌レシピ』より。
【材料 2人分】
・豚ばらかたまり肉 400g
・A [しょうが(薄切り) 1かけ/わけぎの根元3cmの白い部分 2本分]
・B [だし 2カップ/酒または泡盛 1/2カップ/黒糖(細かく砕く) 大さじ3]
・しょうゆ 大さじ3
・青ねぎの斜め切り(水にさらす) 適量
【作り方】
1:豚肉は4等分に切る。鍋に熱湯を沸かし、豚肉を入れて2~3分ゆで、水にとる。ゆで汁はとっておく。
2:鍋に1、Aを入れ、かぶるくらいの水を注いで火にかけ、煮立ったらアクを除き、弱めの中火で1.5~2時間ほど煮る。そのまま冷まし、脂を固め、浮いた白い脂を除く。
3:鍋に2の肉、ゆで汁1カップ、Bを入れて火にかけ、煮立ったら弱火で30分ほど煮て、しょうゆ半量を加えてさらに30分ほど煮る。
4:3に残りのしょうゆを加え、20~30分煮る。
5:器に4を盛り、水にさらした青ねぎの斜め切りを添える。
「大切に温めてきた、私のおつまみレシピの集大成です」-藤井恵。 辛党で知られる人気料理研究家・藤井恵さんの最新刊は、体によくて心ほころぶ、春夏秋冬の絶品おつまみ。身近な旬の食材を、ほんの一工夫で体によくて華のある一品に仕立てるワザが満載です。
藤井恵(著)
定価:本体1,300円+税
撮影/木村 拓