テーブルコーディネーターやインテリアスタイリストとして『家庭画報』のページを彩ってきた横瀬多美保さん。あらゆるものに美を見いだし、独自の感性でリュクスな空間を創造し続けてきました。そして今、しっくりくるのは上質でありながらもくつろぎ感のあるスタイル、といいます。“生活の中に、美が息づく”そんな日々の暮らしに豊かさを添える素敵なアイディアを巡ります。
LESSON47
敷くだけでテーブルが整うトレー&マットづかい
和と洋の垣根を軽やかに飛び越え、自由な発想で現代の風をまとったテーブルコーディネートを楽しむ横瀬多美保さん。そのセッティングで度々登場するのがトレーやマット類です。シーンに合わせた、上手な取り入れ方と選び方のポイントを教わります。
インテリアレッスン35でご紹介した「ハウス オブ ディオール」のトレーは、日本の伝統工芸の技術を生かしつつ、洋皿にも合うサイズ感とデザイン。Tips1
和洋に調和するデザインを選ぶ
洋のテーブルセッティングで使用されるプレースプレートのように、折敷やトレーを銘々の席にセッティングすると、食卓が華やいで整った印象になります。
「選ぶ際には、“さまざまなコーディネートに対応する”ということを考慮しています。幅広く使えるのは、木や籠編みといった自然の素材感を生かしたシンプルなデザインのもの。おもてなしにも日常使いにもと考えると、手掛かりがあるようなものが持ちやすくて使いやすいですね。あと収納のことを考えると、ぴたっと収まりよく重なるということも重要です」と多美保さん。
中でも、どんなリネンや器も受け止めてくれる万能選手として使っているのは、「嘉門工藝」の白木の丸盆。多美保さんは6枚揃え、おもてなしテーブルのトレーとしても使用しています。
インテリアレッスン4のハロウィンテーブルに登場した「アトリエジュンコ」の角形トレーは軽くて扱いやすい一品。籠を編んだようなデザインは、アジアやアフリカンテイストばかりでなく、和洋のカジュアルコーディネートにもマッチします。