シルバートレーにガラスの板皿を重ねてリキュウソウを添え、ティータイムの菓子器に。パート・ド・フリュイ(フルーツ生地のゼリー)の鮮やかさが際立つ。銘々の折敷のように使用。シルバーの輝きを取り入れることで、食卓がぱっと晴れやかに。「トミタテキスタイル」で誂えた、シルバートレー専用のマット。表裏が異なる色のファブリックなので、リバーシブルで使える。Tips2
プラスαで、多彩に使いこなすシルバートレー
テーブルコーディネートは、陶磁器、木、ガラス、布や花といった、さまざまな素材で構成されています。晴れやかさや、エレガントさを加えたいと思った時に重宝するのが、シルバーの輝きです。
直線的で凛としたデザインが美しい「クリストフル」のトレーは、
インテリアレッスン14初春のセッティングのように銘々の席にセッティングしたり、盛り器としても活躍。
「複数枚を銘々で使うときには、顔がトレーに映り込んでしまうのが気になってしまうので、小さなマットを敷いています。マットを敷くことで、過剰にきらびやかになりすぎず、落ち着きます。盛り皿として1枚だけを使用する際はガラス器を重ねて、より反射する光の輝きを強調します」
多美保さんは、シーンに合わせてプラスαしてシルバーの輝きをコントロールすることで、多彩なコーディネートに美しく調和させているのです。
多美保さんが愛用している変形のプレースマット。左から「アルマーニ カーザ」製、インテリアレッスン41で使用したピーニャ、「トミタテキスタイル」でカスタムメイドした大輪の花柄、インテリアレッスン21で紹介した帯地のもの。銀の輝きが重厚な趣を与える八角形のプレースマットは、西陣織の老舗「細尾」にオーダーした。フィリピンの繊細な手工芸ピーニャのプレースマットが、アジアンスタイルに優美さを加えている。Tips3
変形プレースマットをアクセントにして
テーブルクロスよりも手軽に取り入れられるプレースマット。長方形が一般的ですが、多美保さんはアクセントになるよう、変形に仕立てることも多いようです。
帯地を八角形のリバーシブルに仕立てたものは和食器にも合う小さめのサイズ。「マニュエル カノヴァス」のフランスらしい洗練された大輪の花柄の生地のものも、八角形にしたことでより個性的な雰囲気に。
「手芸が得意な方なら、お好みの生地でハンドメイドすることもできます。誂えたり、作ったりする際は、表裏で使えるようにしておくと長く使えます」
また、丸形のプレースマットは、プレートをのせて円が幾重にも重なってゆく美しさを楽しめるというのもポイント。見えるのはほんの少しの面積であっても、レースや柔らかな光沢感といった布ならではのテクスチャーがテーブルに加わるだけで、ぐっとおもてなし感が高まるのです。