【問題】
神社やお寺の絵馬掛けに掛けてある、願い事が記された「絵馬」。この「絵馬」の起源は?
文/磯由利子 取材協力/神社本庁
「絵馬」は、神社や寺院に祈願の際に奉納する木の板で、馬や干支の動物、社寺の建造物などの絵が描かれていて、社寺の縁起物として人気があります。
そのルーツは、日本では神様は馬に乗っていると考えられていて、その馬は神馬と言われ神聖視されていました。神事の際は、神の降臨を願って生きた馬を奉納していましたが、生きた馬を奉納できない者は木や紙、土で作った馬の像で代用するようになり、それが絵馬になったと言われています。
絵馬で有名な神社に、京都の貴船神社があります。平安時代、歴代天皇が貴船神社に勅使を遣わして、雨乞い・雨やみ(晴れ)の祈願を行う習わしがありました。日照りが続いているときは黒馬を、長雨を止ませてほしいときは白馬を奉納したとされています。やがて木の板に馬の絵を描いて奉納するようなり、絵馬の原型になったと言われています。
【答え】日本では古くから馬は神様の乗り物(神馬)とされており、祈願や祈願が叶ったときに社寺に神馬を奉納していたことが起源とされます。
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写真/PIXTA