【作り方】
1:玉ねぎ、生姜は皮をむき、玉ねぎは5㎜角くらいにカットし、生姜はみじん切りにする。他の野菜は皮はむかずよく洗い、みじん切りにして別々に分けておく。
2:鍋(ストウブなどの厚手の鍋が好ましい)にニンニクオイルをひき、生姜、玉ねぎ、セロリ、ニンジン、ゴボウ、レンコンの順に弱火で炒めていく(一つの野菜を入れたらひとつまみ塩を振り、野菜に汗をかかせ、出てきた水分が煮詰まったら次の野菜を入れる。決して焦がさないように)。
3:レンコンまで入れたら強火にし、赤ワインを入れ、アルコールを飛ばす(このときに鍋底の焦げつきなどを木ベラでよくこそいでおく)。アルコールが飛んだら、野菜ブイヨン、水、トマト缶を材料が隠れるまで入れ、弱火でコトコト煮込む(30~40分くらい)。
4:程よく水分が飛んで全体にとろみが出たら火からおろし、味噌を入れてよく溶き、塩で味を整える。そのまま冷ますことで味が馴染み一体感が出るので、パスタに使う場合は一度冷ましたものを再び温めなおして使う。
5:フィットチーネを茹で上げ、4のソースをかける。
著者は東京・小石川のイタリアンレストラン「シンプル リトル クチーナ」オーナーシェフ。料理は野菜が中心で、肉、卵、チーズ以外の乳製品を使いません。しかし肉好きが敬遠する「健康そうだけど物足りない料理」ではなく、肉好きをも満足させる充実した美味しさが特徴です。秘密は昆布だしをはじめとするだしの使い方にあります。かといって和風イタリアンではなく、「佐藤夢之介のイタリアン」としかいえない料理なのです。四季のレシピをお楽しみください。
佐藤夢之助(著)
定価:本体1,500円+税
撮影/西山 航