門脇さんが感じためぐみと自身との共通点は……?
映画の中に存在するめぐみは、門脇さんにはどんな女性に見えていたのかと聞いてみると、「とても普通の女の子だと思います」という答えが。同時に、「誰しもが通ってきている青春時代の象徴のような役だったなと思います」とも。知り合いに誘われ、若松プロダクションの門をたたいためぐみですが、「まだ彼女の中で確立した夢ではなかったかもしれないけれども、映画が好きで興味があって。そういう興味がある世界にふとしたきっかけで入れてしまうことってあると思うんですよね」と門脇さん。
「ちょっと興味があって入ってしまったら強烈な渦に巻き込まれて、自分の理想と現実の間で葛藤して。舞台が映画の世界というだけで、とても普遍的だと思いますし、自分と共通する部分もすごくあります。めぐみさんの葛藤は私も今でもあるので、重なればいいなと。めぐみさんが若松プロに飛び込んでいったように、若松監督と所縁のある方が集まっての作品に若松プロを知らない私が飛び込んで。そういう境遇も一緒だったと思いますし、お会いしたことのない若松監督や若松プロの方々の背中を必死に追い求める日々だったので、そこも重なったんじゃないかなと思います」
「作品への熱い思いはあるけど、若松監督を知る方達には敵わない。何か届いてくれと、半分祈るような気持ちで毎日現場にいました」