次世代の舞台表現者を育てる東京芸術劇場の新プロジェクトは「東京演劇道場」と命名された。今秋オーディションを開催予定。詳細は東京芸術劇場の公式サイトまで。 ――その夜長姫の言葉を生かした『贋作 桜の森~』の終盤のシーンは、ものづくりをする人間の業と美学が胸に響いて、何度観てもぐっときます。
「70~80年代くらいまでは、ものをつくるということが鬼気迫るものとしてありましたからね。その言葉は、俺の中にも当たり前のようにスッと入ってきた。自分が安吾を好きなのも、創作というものは親兄弟に酷いことをしてでもやるものだと思っていた世代だからかもしれない。きっと僕も20~30代の頃だったら、自分の子供にだいぶ冷たかったんじゃないかなと思いますね。自分の仕事でいっぱいいっぱいだっただろうし。まあ、今も仕事でいっぱいいっぱいではありますけど(笑)」
――東京芸術劇場の芸術監督として、いまや国内外の演劇人を劇場に呼ぶ立場でもいらっしゃいますからね。就任10年目を迎えるにあたって、次世代の舞台表現者を長い目で育てる新プロジェクトも始動されるとか?
「本気で舞台表現をやっていこうという人達のために、出会いと修業の場をつくるつもりです。自分の20代を考えると、そんなもの自分で切り拓けよ! と思ったりもするんだけど、こういう動きに反発する若い人が出てくればいいわけで、要は動きを見せることが大事なんだろうなと。“何言ってんだよ、あの野田とかいうヤツは”と発奮してくれるような、本当に才能のある人が出てきたらいいなと思ってます」
野田秀樹/Hideki Noda
劇作家、演出家、俳優
1955年生まれ、長崎県出身。東京大学在学中に劇団「夢の遊眠社」を結成。92年に劇団を解散し、1年間のロンドン留学を経て、93年に演劇企画・製作会社「NODA・MAP」を設立。以降はプロデュース公演形式で、次々と話題作を発表。2009年10月、名誉大英勲章OBE受勲。11年6月、紫綬褒章受章。現在、東京芸術劇場芸術監督、多摩美術大学教授。
NODA・MAP公演『贋作 桜の森の満開の下』9月1日~12日/東京芸術劇場 プレイハウス 9月28日~10月3日/パリ・国立シャイヨー劇場 10月13日~21日/大阪・新歌舞伎座 10月25日~29日/福岡・北九州芸術劇場 大ホール 11月3日~25日/東京芸術劇場 プレイハウス S席/1万円 A席/8000円 サイドシート/5500円(25歳以下は3000円※要身分証) お問い合わせ/NODA・MAP 電話03-6802-6681
作・演出/野田秀樹 出演/妻夫木聡、深津絵里、天海祐希、古田新太、秋山菜津子、大倉孝二、藤井 隆、村岡希美、門脇 麦、池田成志、銀粉蝶、野田秀樹 ほか
https://www.nodamap.com/sakuranomori/ 野田秀樹さんからサイン入りチェキを抽選で2名様にプレゼント!
【応募方法】 サイン入りチェキの応募締め切りは2018年10月19日(金) 9時00分です。 下記応募フォームに、必要事項を入力してください。なお、ご応募は、お1人様1回限りとさせていただきます。 複数回のご応募は、無効とさせていただくことがございますのでご了承ください。 当選者の発表は、賞品の発送をもって代えさせていただきます。編集部へのお問い合わせはご遠慮ください。 たくさんのご応募、お待ちしています! 応募する>>> ※サイン入りチェキのプレゼント応募は、申し込みを締め切りました。多数のご応募、ありがとうございました。
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