大人のチェックの選び方
チェックとひと口で言っても、タータン、ブロック、ギンガム、グレン、ガンクラブなど、たくさんの種類があります。チェックによってイメージは変わりますし、デザインとの相性もあるので、よく吟味して。選ぶときには、柄の大きさに注意しましょう。
迷い世代のおしゃれルール:
チェックは柄の種類や大きさを吟味し、「引き算」で考えるチェックは膨張して見えるので、それを考慮して、自分の体型に合わせて選ぶことが大事。身長が高い方なら大柄でも映えますが、低めの方なら大柄は避けましょう。
また、コーディネートは、チェックのアイテムを主役にし、他はすべて引き算に徹すること。例えばパンツにチェックを選んだら、トップスや小物はシンプルに。配色も、チェックからとった一色を選ぶと美しくまとまります。
袖や裾など、ディテールにほんの少しチェックを効かせている服や、ストールなどの小物も取り入れやすいのですが、この場合も、「他は引き算」のセオリーは同様。チェックは少量でもインパクトがあるので、他は控えめに、が洗練の秘訣です。
素敵だなと思うチェックの装い
また、私が素敵だなと思うのは、大胆な遊び心があるデザインの服でチェックを取り入れる方法。
以前、あるブランドで、小さくカットしたタータンチェックをパッチワークしてエスカルゴ風にデザインしたスカートを発見し、「これなら大人に似合う!」と感激したことがあります。
これは、もともとタータンチェックが好きだというデザイナーさんが、大人の女性にもタータンを楽しんでほしいと考え抜いて作ったスカートなのだそう。
伝統の柄だからこそ、アーティスティックなデザインにアレンジしても奇抜にならず、それ自体がまるでアートのように。
そんなふうに、チェックをデザインで遊んだ服なら、大人らしい遊び心が映えるスタイルになると思います。「トレンドを取り入れるときには、自分らしくアレンジする」という鉄則を忘れずに、チェックを楽しめるといいですね!
迷い世代のおしゃれルール:
伝統の柄こそデザインで遊ぶのもあり「迷い世代の服選び」これまでの記事を読む>> おおさわ千春/Chiharu Osawa
スタイリスト
雑誌のほか、映画の衣装デザインや女優のスタイリングなどを幅広く手掛ける。着る人に合わせた的確なスタイリングやアドバイスは、多くの女優からも信頼を得ている。
イラスト/大橋美由紀 編集協力/湯澤実和子