【問題】
「トマトが赤くなると医者が青くなる」って、聞いたことがある?
文/森山弥生
寒さがゆるむ季節になると、トマトがおいしく感じられます。ハウス栽培も多いので一年中ありますが、露地もののおいしさは格別。このことわざは、トマトが実る季節は病気になる人が少なく、患者がいなくて医者が青ざめる、の意味。昔からの知恵をわかりやすく伝えています。
トマトは風邪をひきにくくするビタミンCが多い野菜。ビタミンCは、体内で抗ストレスホルモンを合成するにも欠かせません。ほかにも葉酸、カリウム、β-カロテン、食物繊維など体にいい成分がたっぷり。
強力な抗酸化作用を持つ注目の機能性成分リコピン(リコペン)も豊富なので、生活習慣病予防にも効果的です。トマトは健康野菜の代表格であり、しかもこれから出回るお日様を浴びた露地もののほうが栄養価が高い、というデータもあるのです。
旨み成分グルタミン酸が、野菜の中では突出して多いことも特徴。ヨーロッパのトマト煮込み料理は、だし効果を活用していたのです。トマトはえらいですね!
【答え】「トマトが体にいい食べ物である」と伝えることわざ。
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写真/PIXTA 参考文献:『料理上手になる食材の基本』(野崎洋光著・世界文化社)